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今度生まれたら

70代の女性の患者さんから「今度生まれたら」(著 内館牧子)という本をお借りしたので読んでみた。

内容は、サラリーマンを辞め「蟻んこクラブ」という老人の歩く会で、余生を楽しむ旦那を持つ70代の専業主婦の話しだ。

息子も巣立ち、70才を迎えた主人公は、急に

「自分の人生は、これで良かったのか?」

「今の旦那と結婚して良かったのか?」

「これからどう生きたら良いか?」

と余生を深く考えるようになる…

という内容だった。

本の中の主人公は、バブル期に「3高」の理想の旦那を見つけた。そして70才になった時に自分の人生を振り返る。「今度生まれたら、また今の旦那とは一緒になりたくない」と。

 

ひと昔は、高学歴、高収入、高身長の「3高」が結婚する相手の理想像だった時代があった。

現在は「3低」サンテイ? だそうだ。

なんだそりゃ!

って事で調べてみると…

①低姿勢→ 女性の機嫌を損ねないよう、波風を立てないよう、とにかく低姿勢であること。

②低依存→ 家事や子育て、身の回りのことを妻に丸投げしないこと。

③低リスク→ 堅実な職業に就いてリストラのリスクが低いこと。

だそうだ。

ひと昔より、女性の理想がより現実的になっているのか? なんだかよく分からない…

この本を読んだ後、本の内容とは別に、女性が考えていることって怖え〜なと思った。なぜなら女性同士ではこうゆう話題で勝手に盛り上がれるからだ。

 

自分ごとだが、男ってあんまり「今度生まれたら…」なんて事はあんまり考えない。「3高」や「3低」のような女性の理想もあんまり考えない。

これは、男と女の脳の違いだろうか?

男は狩をして獲物をとり、女性は家庭を守るという人間の本能的なものから、3高や、3低の発想が生まれるのか?ついつい本の内容とは違う方向へ行ってしまう。

 

「ねぇ、もしも今度生まれ変わったら、あなた私と一緒になりたいと思う?」と本を貸してくれた患者さんは、旦那さんに聞いた。

その答えに

「そもそも、人間は来世、生まれかわれないし…」

だったそうだ。

同じ男からすると、そう答える気持ちがなんとなく分かる気がする。

 

 

 

 

 

 

 

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