過度な自然回帰にご注意!
たまに、ステロイドのような化学薬品に過剰に批判的な人がいる。
例えば、極端な食事療法、自然療法だけで、難病やアトピーやアレルギー性の症状をどうにかしたい、どうにかなるなど、現代の医師から処方される化学薬品は毒だと思ってしまう人達だ。
こうゆう人の特徴に、処方される化学薬品は信用しない代わりに、サプリメント、自然食品、自然療法に敏感に反応してしまう傾向がある。
「〇〇に効く塩」「東洋医学と称した怪しい治療」もっと行くと、エネルギー療法などなど。。で最後は宇宙的な神秘の世界へようこそ‼️で、なんでもありだ。
辛い痛み、症状がなかなか治らず、悩む日々。
そこへ、「難病が〇〇治った〇〇エキス」 「悪い血を掃除すれば病気は治る」などの広告の誘惑…
辛い病気や症状を持つ人は、不安から自分の思考が客的に見れなくなってしまい、「もしかしたら、これで辛い病気が楽になるのでは?」と 望みを託してしまう。
中には病気が改善したり、治ったりするケースがあるかもしれない。それはたまたまだったり、あるいは他の方法でも良くなるものだったりするものだ。
僕は西洋医学寄りでも、東洋医学寄りでもない。
でも現代の平均寿命が伸び、長生き出来るのは、西洋医学の研究のおかげだと思う。
今でさえ子供が無事に生まれ、大人になることが当たり前だか、昔は出産すら生きるか死ぬかだった。子供が無事に産まれ、大人になれるのは、医療の発達、予防接種などを受けれるようになったからだ。
その予防接種などの現代の予防医学の元を作ったのは、エドワードジェンナーなどの病気で亡くなる人を救いたいという思いで研究を重ねて作ってくれた医学者おかげだ。
一方で、お年寄りが、定期的に手提げビニール袋一杯の処方薬を持って帰る姿に違和感を覚えてしまう。
以前クリニックに勤務していたことがあったが、 とにかく何かあれば薬💊。その薬意味あるの?と思うものもとにかく薬だった。
こないだ、出張で診ていた患者さんが入院になった。
皮膚の病気で苦しんでる方だった。
その治療のために何年も通っている鍼療、食事治療、断食、ちょっと違和感がある高額な東洋治療。
以前から、僕は、一度病院で診てもらった方が良いと勧めていた。そして病院の診察を受けて即入院。
今回の入院は、命に別状は無かったが、偏った病気の見方によっては死につながる。だから病気に対して西洋医学、東洋医学、自然な物をバランス良く取り入れるべきだと思う。そしてそれを教えるのは、治療を行う側の人間だと思う。
西洋医学も、東洋医学も自然な物も、個々で全ての病気に万能の物は無く、得意不得意の分野ある。それを自分は何でも治せるように錯覚している治療家ではダメだと思う。
自分が手に負えない症状や病気は、その専門家を紹介するなど、その患者さんの本当の幸せを考えてあげるべきだ。そのためには、内科、外科、薬の知識の勉強がもっと必要だとつくづく思った。
どんな病気も治せる宇宙的な勉強ではないんだなと。
今回は真面目な話しになってしまいました…
この記事へのコメントはありません。