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股関節の痛みのこと ②

 

前回の続きです。

股関節の痛みは色々ありますが、その中でも     「変形性股関節症」はレントゲン所見と痛みや症状が一致する事がほとんどです。

特徴は、50代ぐらから発症し、男性より女性が多いです。変形性股関節症の予兆は、もっと若いときから出ている可能性があります。

変形性股関節症の症状は、腰から来る坐骨神経の痛みや、脊柱管狭窄症の症状と間違えられる事があります。

 

以前こんな方がいました。

脚の痛みが最近ひどくなり、腰も痛くなったため、病院でレントゲンとMRI検査を受けました。

医師に、脊柱管狭窄症と診断され、神経痛に作用する痛み止めの薬を処方されました。

しかし、一向に症状がよくなりませんでした。

 

僕は、違う整形外科でもう一度股関節のレントゲン撮影をしてもらう事を勧めました。「変形性股関節症」だと思ったからです。

その結果、やはり変形性股関節症で、「将来的には人口関節の手術になるでしょう」という診断でした。

その後は、「以前より痛みの楽な日がある」という状態をキープしています。

 

僕の経験から言うと、変形性股関節は、段階があります。

① 股関節付近の違和感

② 生活に支障の無い程度の股関節の付近の痛み

③ 歩行時、痛みが出る脚をかばう。破行(びっこを   引く)     夜中に脚の痛みが出る

 

①〜③は勝手に僕が大雑把に付けた、症状の段階です。①〜③に至るまでの期間は人によりますが、10年〜20年?徐々に進んで行くようです。

治療経験で言うと、①〜②までは、何とかなります。

股関節周りの、筋肉を緩め関節の動きを良くすることで、痛みを楽に出来ます。なぜなら、痛みの程度が、生活に支障が無いぐらいだからです。

問題なのは、③の症状の頃なんです。

僕は③の症状が出たら、早めに手術をした方が良いと思っています。

なぜなら、変形性股関節症は手術をして良かったと思う関節のナンバー1と言われる場所だからです。

次回に続く。

 

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